とっても可愛がられていた猫がいたの。
 飼い主さんが大事にしてくれていた猫。

 あるとき、
 飼い主さんが「もう面倒をみれなくなる」って
 言ったの。

 猫は驚いて、みゃーみゃー鳴いたの。
 でも、飼い主さんの決意は固かった。

 聞くところによると、
 「ごめんな。ここに住めなくなったから、
 俺の傍には置いて置けなくなったんだ」



 それでも猫はみゃーみゃー。

 飼い主さんも「ごめんな」「ごめんな」って
 何度も謝りながら猫をだきしめた。









 どのくらい続いたのだろう。
 夜も更け。朝になり。

 猫は夢をみた。
 飼い主さんに捨てられる夢。

 『ああ、夢をみていたのね?』
 『だって、飼い主さんだもん。
 ボクのこと嫌いになるはずがない』


 







 それも現実だったと知ってしまった猫。
 さて、どうするのだろう?

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絢

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